「当然でしょう。レオンが諸悪の根源なのよ」
 ベルディンは思案げにガリオンを見つめた。「ベルガリオン、おまえが戦略にたけているのはたしかだが、今回はおまえの考えがよくわからんね」
 ガリオンはあっけにとられてベルディンを見た。
「多数の軍勢を率いて、要塞都市を攻撃する予定なんだろう、え?」
「そう言っていいと思う」
「じゃ、おまえの軍勢の半分以上が二日たってもムリ避孕方法ン川の浅瀬で野営んだ? かれらは必要ないと考えているのか?」
「なんのこと、おじさん?」ポルおばさんが鋭くたずねた。
「きわめてわかりやすく話しているつもりだぞ。ドラスニア軍が浅瀬で野営しているんだ。いっかな動き出す気配がない。自分たちのいるところを要塞化さえしている」
「そんなはずはないわ」
 ベルディンは肩をすくめた。「その目で飛んで見てきたらいい」
 ポルおばさんはおもおもしく言った。「みんなに言いにいったほうがいいわ、ガリオン。なにかがどこかで大きく狂ってきているのよ」
「あの男、なにを考えているのかしら?」ポレン王妃は柄になく猛り狂った。「わたし居屋再按揭たちに追いつくようにと特別に命令したのよ」
 シルクの顔はひややかだった。「うさんくさいハルダー将軍の足を調べて、例のしるしをさがしておくべきだったんだ」
「じょうだんじゃないわ!」ポレンは叫んだ。
「ハルダーは故意にあなたの命令にそむいているんだよ、ポレン、しかも、あなたと残りのわれわれ全員を危機にさらすような方法でだ」
「わたしを信用して。ボクトールに戻りしだいすぐにことの真相をつきとめるわ」
「あいにく、われわれはいまそっちの方角へは向かっていないんだ」
「それじゃわたしがひとりで浅瀬へひきかえすわ」ポレンは宣言した。「必要なら、ハルダーを指揮官の地位からはずすわ」
「いや、だめだ」シルクは頑として言った。
 ポレン王妃は信じられないようにシルクを見つめた。「ケルダー、だれにものを言っているかわかってるの?」
「完全にね、ポレン、だがそれは危険すぎる」
「わたしの義務よ」
「義務なもんか。きみの義務はケヴァが一人前の王になるまで生きていることだ」
 ポレンはくちびるをかんだ。「そんなのずるいわ、ケルダー」
「人生はきびしいんだよ、ポレン」
「かれの言うとおりですよ、女王陛下」ジャヴェリンが言った。「ハルダー将軍はあなたにさからうことですでに謀反をおかしています。その罪に王妃殺害を加えることに、かれがちゅうちょするとは思えません」
「人手が必要だな」バラクが野太い声で言った。「とにかく数名は。さもないと、ここでブレンディグの到着を待たなけりゃならなくなる」
 シルクは首をふった。「ハルダーは浅瀬で野営しているんだぜ。おれたちが疑っていることが真実なら、やつはいつまでもブレンディグの軍を足止めするだろう」
 セ?ネドラがいらだたしげにといつめた。「じゃ、この先どうしたらいいの?」
「選択の余地はあまりないと思うね」バラクが言った。「Uターンして浅瀬へひきかえし、ハルダーを反逆罪で逮捕するんだ。それからまたUターンして槍兵と一緒にここへ戻ってくる」
「それじゃ一週間近くかかってしまうわ」
「ほかにどんな手がある? 槍兵はぜったい必要なんだ」
「なにか見落としちゃいないか、バラク」シルクが言った。「この二日間、空気がちょっと冷たくなったのに気づいたか?」
「朝はちょっとな」
「われわれはドラスニア北東部にいるんだぜ。ここは冬の訪れが早いんだ」
「冬? しかしまだ秋になったばかりじゃないか」
「われわれはずっと北上してきているんだ、友よ。いつなんどき雪がふってくるかわからないぞ」
 バラクは悪態をつきはじめた。
 シルクはジャヴェリンを手招きし、ふたことみこと言葉をかわした。
「なにもかもおじゃんなのね、ガリオン?」セ?ネドラが下くちびるをふるわせた。
「ぼくたちがなんとかする、セ?ネドラ」ガリオンは彼女を両腕で囲った。
「でも、どうやって?」

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